きよひげです!
映画「透明人間」のご紹介・感想です!
主人公が透明人間じゃないですよ。透明人間に襲われる恐怖を描いた映画です!
監督はソリッドシチュエーションホラー「ソウ」シリーズのリー・ワネル。
低予算でものすごい映画を撮る監督さんですね。前作では「アップグレード」が記憶に新しく、衝撃のラストは度肝抜かれましたね〜!
そして本作はなんといっても音でビビらせる映画ですw
ドン!といったものではなく、ささいな音で透明人間の存在を示唆しているので、
「そこにいるのか?」「いないのか?」の葛藤を視聴者にも体感させるような工夫がされています。
一味違ったホラーをぜひ体感してみてください!
感想の後半にネタバレあります。
『透明人間』の基本情報
主要レビューサイト評価
レビューサイト | 評価(5点満点) |
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Filmarks | 3.8 |
Yahoo!映画 | 3.7 |
映画.com | 3.7 |
作品情報
公開 | 2020年 |
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原題 | The Invisible Man |
監督 | リー・ワネル |
脚本 | リー・ワネル |
上映時間 | 125分 |
概要
本作はH・G・ウェルズが1897年に発表した小説『透明人間』を原作としており、1933年に公開された映画『透明人間』を現代風にリブートした作品。
リー・ワネル監督作品は他にも「ソウ」や「アップロード」を手掛けている。
『透明人間』のあらすじ

虐待されていたセシリアが、彼氏のもとから逃亡。
逃亡後に彼氏が自殺した知らせと共に、莫大な遺産を受け取りながら人生の再構築を始めます。
しかしながらセシリアの周辺で、不可解な現象が何度も発生。
彼氏が本当は生きているのではないかと疑いはじめ、歯車が狂います、、
『透明人間』の感想

透明人間は主人公ではない!
主人公:女性
透明人間:性格がクズのDV男
透明人間を題材にした過去の作品に「インビジブル」や「透明人間(1992)」
があるが、どれも主人公が透明人間となり、主観として描かれている。
いつ・どこから襲ってくるかわからない恐怖を描いた作品なので、
一度は透明人間になってみたいな〜ってロマンを夢見ている方はご注意を。
「見られている」恐怖
リー・ワネル監督の手腕がすごい!
物語中盤までは透明人間側の視点は一切描かれない。
主人公はDV男から逃げ出し、普段の生活を取り戻そうとするが、何かしらの異変が身の回りでおきる。
観客は「透明人間」というタイトルから、「何か」がどっかにいるかも!と探ってしまう。
これらの要素を上手く利用して、人物から少しズラしたカメラワークで「誰かいるんじゃないか?」「いつくるんだ?」と緊張感や恐怖を煽っている。
「透明人間」というタイトルだからこそできる「見られている」恐怖感を演出したリー・ワネル監督の手腕がすごすぎます!
ふと、「見られている」って経験ないですか?
もしかしたらすぐそばにいるかも、ですよ・・
「些細な物音」で感じる恐怖
本作、「音」がキーになっている。
派手なエフェクトやCG等はない!
ちょっとした「音」で透明人間の存在を示唆しているので、
観客たちは何も見えないことであらゆる感覚を研ぎ澄ませ、息を殺してスクリーンに釘付けにされる。
そこで「些細な物音」こそがまた恐怖を上手く掻き立てている。
だからといって、
音響を最大限にすると痛い目あいますよ〜
急にバン!みたいな演出もチラホラあったので、心臓とびだしますよ〜。
普通の音響でたのしみましょう!
最終的に主人公も・・・ ※ネタバレ

さいごに

透明人間=ロマンとはかけ離れた作品。
「ソウ」シリーズの生みの親リー・ワネル監督の渾身の一作!
静かな音で恐怖を掻き立てる体感ができる映画でした
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